第182回 「いよいよ共通テスト本番 PartⅠ」
皆さん!こんにちは!コロナ禍に翻弄された2020年も終わりました。あっという間に今週末はいよいよ共通テスト本番です。思い起こせば導入決定前の2019年秋の騒動もコロナで一気に掻き消されてしまいましたね。結局当初の大胆な改革も頓挫した訳ですが、それでも科目別には大きな変更が実施されようとしています。ここではそれらの変更点をおさらいして参りましょう!!
センター試験よりも難化を覚悟せよ!!
高大接続改革の延長線上での「センター試験」⇒「共通テスト」が前提ですので、いわゆる受験テクニックでのスコアメイキングよりも本質的な理解力が問われることになります。
従来のセンター試験では試行調査のマーク式問題において、平均得点率を60%として作問されてきました。一方、共通テストでは同様の試行調査において平均得点率は50%と想定した上で作問されるようですので、受験生の平均得点率は必然的に10%弱下がるものと予想されています。
勉強の方法も目的も変わる!!
例えば英語の試験を予想してみましょう。従来のセンター試験においては単品の文法問題やアクセントで点数を稼ごうと計画した場合、ほぼその通りに成果を獲得出来ました。しかしながら共通テストでは単品問題は完全に排除されており、全編において総合的な判断力が問われる事になりますので自ずと準備そのものが変更を余儀なくされる訳です。
入試方法が変更されようとも、問われる知識レベルや内容が大きく変わるわけではありません。しかしながら総合的な判断力や実用的な内容が出題される事や記述式が導入される点を考慮すると、より実践的な演習時間の確保がカギとなる事は間違いなさそうです。
問われる力の変更点
従来のセンター試験では主に「知識」と「技能」が問われてきましたので、基礎的な問題の反復練習でスコアメイキングの基礎を固めることが出来てきました。一方、共通テストでは「知識」・「技能」に加えて「思考力」・「判断力」・「表現力」が問われていきます。これらの方針変更の主旨をよく理解することが入試を征服する事の近道であることは間違いありません。来年度の入試を展望するにあたり今一度この基本情報をインプットしてください!!