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第173回 「来年度入試の実態と展望 ②」

記述問題

皆さん!こんにちは!!いよいよ大学入試2020も佳境を迎えつつあります。全ての受験生の第一志望突破を祈っております!大学入試2020の最大トピックは「最後のセンター試験」であった事に異論は無いと思います。大学入試の中心に30年間君臨したセンター試験も、その歴史的な役割を終える時がやって来た訳です。この大きな転換点にきちんと立ち向かうために「来年度入試の実態」を様々な角度から分析していきたいと思います。

センター試験廃止⇒記述式問題の導入を目指したが、、、結局見送り

前回のブログでも論じたように、高大接続改革の流れの中でセンター試験は限界を露呈し2020年1月実施分をもって廃止されました。代わって鳴り物入りで導入が決まったのが「大学入学共通テスト」です。導入の目玉は、従来のマークシート方式に代わる記述式問題です。国語と数学で論述を求める問題を出題することになっていました。

しかしながら、政府は昨秋突然方針を撤回します。50万人分以上の解答を平等に、正確に、短時間で採点することが出来るのかという点を懸念する声が高まり、導入延期を余儀なくされたのです。妥協案として、マークシート方式を従来通り1月実施とし論述問題だけを数カ月前倒しする案も出されましたが結局見送られました。

英語の民間試験導入も見送り、、、

国語・数学の論述問題と共に、注目を集めていたのが4技能民間試験の活用でした。GTEC等のスコアを活用してもらう事で、従来の「読む」・「聞く」に加え「話す」・「書く」も含めた英語4技能を総合的に判断しようという目論見でしたが、これも中立性確保の観点から不安解消の目途が立たないとされて実施延期となった事は記憶に新しいところです。。

大騒ぎの割に、何だかなあという感じですが、、、次回は結局何が変わるのかという点に具体的にフォーカスしたいと思います。

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