第156回 「2019大学受験から何を学ぶか? ⑤ 私立大学志願者数ランキング」
皆さん!こんにちは!!いよいよセンター試験まで2カ月、大学受験本番まで3カ月を残すのみとなりました。いよいよ最終コーナーですね!各大学の入学試験日程も出揃い、具体的な日作成に取り掛かっている受験生も多いと思います。このタイミングで、2019年度の大学受験を今一度振り返り、2020年度に活用できるポイントを探っていきたいと考えています。今回はその第5回です。
上位11大学はランキング不変
2018年度と2019年度の志願者数ランキングを見比べると、大都市圏の伝統校への人気集中はさらに強まっていると分析されます。トップから順に、近畿大・東洋大・法政大・明治大・早稲田大・日大・立命館大・関西大・中央大・千葉工業大・立教大までの上位11大学においてはランキングに変動はありませんでした。この事から受験生の大学選好志向が固定化されている事が解ります。
「合格者絞り込み」は終焉か
一方で10万人以上の志願者を集めたのは上位6大学。しかしながら、この中で唯一志願者を伸ばしたのが東洋大学で前年比106%となっていますが、その他の5大学は全て前年比マイナスとなっております。最上位大学群の人気は底堅いものの既にピークは過ぎており、今後は人気の集中度合いも分散化していくのではないかと予想されます。
これら志願者数を減らした人気大学には共通の減少があります。それは勿論、「合格者絞り込み」です。前年度の絞り込み度合いが大きかった早稲田大・上智大・法政大・明治大・同志社大・立命館大・関西学院大といった典型的な大都市圏難関大学が志願者を大きく落としたのです。しかし、既に論じている様に、合格者数は上昇に転じており「合格者絞り込み」現象は終焉を迎えつつあります。当該大学に勇気を持って挑戦した受験者達は広がった門戸の恩恵を受けているのではと推測しています。