第146回 「合格ライン突破の考え方 センター編」
皆さん!こんにちは!前回は私立大学合格ライン突破の考え方として、8割台(得意科目)、7割台(普通科目)、6割台(やや苦手科目)を目安に3科目の目標を設定しましょう、というお話をしました。これなら苦手科目でも息苦しくなること無く冷静に勉強を進めていけるのではないでしょうか?
今回は同様の考察をセンター試験に当てはめてみたいと思います。センター試験の全受験者平均点はほぼ毎年60%前後で推移しています。これはセンター試験のそもそもの目的が、教科書を中心とした「学習の達成度」を見るためであり、問題設計の段階から60%が平均点になるように作られている為だからだそうです。ちなみに、18年度センター試験の全受験者平均は57.6%。前年よりダウンしたものの、ほぼ60%を維持しています。
それでは中堅どころの国公立大学における、センター試験の合格最低点を見てみましょう。文系が60%台後半から70%台前半、理工系が60%台前半から後半となっています。もちろん、医学部、薬学部そして超難関校は80%を軽く超えていますが、思ったより高くないと感じられたのではないでしょうか?
上記の数字から判断しますと、中堅どころの国公立大学攻略の目安はセンター試験7割に設定できると考えています。それでは具体的に英・国・数・理・社(地歴公民を併せて1科目)の5教科で考えてみましょう。この内、得意科目は90%、準得意科目は80%、残り3科目は受験者平均の60%を確保目標とします。私立大学受験では「8・7・6パターン」を提案しましたが、センター試験では「9・8・6・6・6パターン」になる訳です。
考え方は同様です。絶対的得意科目が平均科目3つの内2つをカバーする一方で、準得意科目が残った平均科目をカバーする事で7割台の得点を達成しようとするものです。全受験者平均で良い科目が3つもあって国公立大学に滑り込める訳ですから努力のし甲斐がありますね。
また、80%はともかく90%は厳しいと感じる方もいるかもしれませんが、たったの1科目ですからひたすら鍛えて、絶対的な武器を手に入れて欲しいのです。冒頭にも書きましたが、センター試験の設計思想は教科書の理解度判定ですから、難関私大で出題されるような難問奇問は無く、オーソドックスなものばかりです。1科目だけ90%達成は決して不可能な水準ではありませんよ!