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第139回 「2019私大入試展望 ⑩」

 

皆さん!こんにちは!この時期は連日の様に受験スケジュールが組まれている生徒さんが多いかと存じますが、何卒体調を崩さずベストを出し切れるよう祈っております。前回のテーマは私大入試中盤の主役であるGMARCHに関する最新の人気動向を探りましたが、今回は私大入試最終盤の主役である早稲田・慶應義塾の人気動向を分析してみたいと思います。

いよいよ今週末から慶應義塾の入試がスタートします。そしてオオトリを務める早稲田は週明けからの入試開始です。両大学とも学部が多いので長丁場の入試日程ですが、これをもって2019私大入試は終わりとなります。

ほぼ全ての受験生の憧れと言って良い「早稲田」と「慶應義塾」ですが、両方合格したらどちらを選びますか?究極の質問と言うより、贅沢な質問と言った方が良いかも知れませんね。

でも実際にこの問題に直面する生徒さんも毎年数多く存在するのです。彼らの決断結果はほぼ互角となるのでしょうか?両大学とも私大のトップに君臨し、大勢のファンを惹きつけているのですから互角と判断する事は間違いでは無さそうです。

早稲田大学

しかしながら、現実の結果はそうではありませんでした。具体的に見ていきましょう。
早稲田法学部と慶應法学部にダブル合格した方の何と!86.7%が慶應に進学。また信じられないかもしれませんが、慶應法学部と早稲田の大看板である政治経済学部とのダブル合格者の71.4%が慶應を選んだのです。
早稲田政治経済学部と言えば泣く子も黙るほどのブランドを誇っていた訳ですから驚いてしまいます。

要因は以下の様に分析されています。

  • ー90年代半ばから慶應義塾が打ち出したSFC・シラバス・AO入試などの改革路線が先進的なブランディングを確立した。
  • ー早稲田より慶應義塾の方が入試日程が早いため、難関国立大学志願者の併願先として親和性が高まった。
  • ー慶應義塾の入試には小論文が不可欠であり、この論実力重視の方針が難関国立大学の併願先として好まれた。
  • ー早稲田に対して規模の小さい慶應義塾の希少性が選好された。

これらの結果だけで見ると、慶應義塾が早稲田を圧倒しているかのような状況ですが、以下のようなデータもあります。旧七帝大合格者に絞って、早慶の併願状況を見ると、両方を受験した学生が32.9%でした。彼らの各大学の合格率は、早稲田67.9%そして慶應義塾72.8%となっています。早慶の比較以前に旧七帝大合格者でも早慶に落ちている学生が3割もいる事を改めて認識させられました。やはり名実ともに最難関ですね。

慶應義塾大学

そして約5%程ですが早稲田の方が合格率が低くなっている事に注目です。人気の点では今のところ慶應義塾の後塵を拝している早稲田ですが「受かり難さ」という難易度ではしっかり慶應義塾の上を行っているようです。

ダブル合格を果たして、贅沢な選択をしっかり行いたいですね!!

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