第132回 「2019私大入試展望 ③」
皆さん!こんにちは! 今年もセンター試験が終了いたしました。
受験生の皆様におかれましては本当にお疲れ様でした。
一息つく間もなく次の本番に備える方が多い事と思いますが体調を整えて悔いの無い勝負をして欲しいと願っております。
また来年度以降に受験を迎える生徒さんも同様に悔いの無い準備を進めて充実の一年を過ごして欲しいと願っています。
さて、前回・前々回の当ブログでは「私大定員の厳格管理」に伴う昨年のドタバタ劇を改めて振り返って参りました。私立大学を震え上がらせた文部科学省からの助成金減額措置は昨年9月に当面見送られる事が決定されました。
実施の要否は21年度を目途に再検討されるとの事ですので、しばらくの猶予が与えられたと考えても良いでしょう。
この経緯をもとに2019私大入試を展望すると、2018に定員充足率を低く抑えた大学では、その反動として絞り込みを緩和する方向に動く可能性もあるのでは推測しております。
特に2019年度に学部を新設する大学にとっては、2018年度は一瞬も気の抜けない入試でした。
極めて厳しい「学部設置等の認可申請の基準」が課された結果、実際に学部新設に動いていた青山学院・中央大学・立命館などは安全策を取り過ぎたために極端な合格者絞り込みを行いました。
特に立命館大学は2年連続で学部を新設する段取りだったため2017年度から慎重に合格者を絞り込んできましたが、2019年度はその必要が無くなるのです。
おそらく大学全体としては緩やかに合否判定を実施し、合格者を増やしていくものと推察できます。
2019年度に学部新設を果たす主な大学は、立命館大学の他に青山学院大学(コミュニティ人間科学部)・中央大学(国際経営学部、国際情報学部)・京都産業大学(国際関係学部、生命科学部)となっております。
この4大学は2018年度の定員充足率がいずれも96%以下となっているところから判断しても上述の通り、方針転換をする可能性が高いのではないでしょうか。
同様に新設学部の動きが無かったにもかかわらず定員充足率を90%台にコントロールした法政大・明治大・立教大・関西学院大も反動としての合否判定緩和が予想されます。
センター試験明けとなる今週に出願はピークとなりますが、このような流れを逆手にとって少しでも有利な状況を作ってもらいたいと考えております。