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第64回 「厳しい現実 Ⅲ 各大学別の傾向と対策」

皆さん!こんにちは!!前回のブログでは首都圏私大の2017、2018の地殻変動を精査し、2019の首都圏私大入試戦線は更なる激化になるとズバリ予想しました。
しかもこの予想の中で、激化トレンドは上位校のみならず、中下位校まで巻き込んでいくものだと併せて分析いたしました。
この分析を受けまして、終わったばかりの2018大激戦を大学グループ別に検証していきたいと思います。河合塾のデータを活用していきましょう。

予想した通り、足元の志願者数を前年比で見てみると、関東関西共に、

志願者増加率を加味した激戦度合いでは、、、

最難関校<難関校≦中堅上位校≦中堅校

(ところてん現象の弊害)

一方、言うまでもなく偏差値難易度順では、、、

最難関校>難関校>中堅上位校>中堅校

(当たり前ですね、、、)

という傾向がはっきりと見て取れます。

つまり、学力レベルとしての入試難易度を嫌気して中堅校へ志望を移動させたり、滑り止めとしてのセーフティーネットを期待しても、
ところてん現象の影響で従来よりも狭き門になっているので併願戦略として機能しないケースが頻発する恐れがあると理解してください。

それでは各大学グループ別に詳細に分析していきましょう。

⇒一般・センター方式ともに志願者は大きく増加
今年度の一般入試の志願者数は全体で前年比107%と大きく増加した。方式別にみても一般・センター方式ともに志願者増となった。
国公立大のメイン入試である前期日程の志願者数が前年並みとなったのとは対照的である。
私立大では、一度の出願で複数学部・学科へ志願できる、複数方式に同時出願すると受験料を割引くといった一人あたりの志願数が増える仕組みが広がっている。
また、2017年度入試で合格者数が絞り込まれたことから、出願校数を増やす受験生も少なくなかったとみられ、これが私立大の延べ志願者数の増加につながっている。

⇒首都圏大規模大の人気はますます上昇
今春も現時点で志願者数がすでに10万人を超えている大学が6大学ある。
東洋大、日本大、法政大、明治大、早稲田大、近畿大の6大学で、なかでも近畿大は13万人を超えている。
いずれも昨春より志願者が増加しており、都市部の大規模大の人気はますます上昇している。

⇒「早慶上理」前年比102%増加、慶應のみ減少
大学グループ別の志願状況では、「早慶上理」は前年比102%となった。
早稲田大、上智大、東京理科大で志願者が増加したものの、慶應義塾大では減少した。
グループ全体ではセンター方式で志願者の増加率が高いが、これは東京理科大の影響で、早稲田大ではセンター方式の志願者数はやや減となった。

⇒「MARCH」前年比108%増加、中央が伸率トップ120%
「MARCH」は前年比108%と「早慶上理」より高い増加率となった。
5大学全てで志願者が増加したが、なかでも昨春グループ内で唯一志願者が減少した中央大は前年比120%、人数にして約1万5千人増となった。
また、立教大でも志願者数は前年から約9千人増と大幅に増加した。

⇒「日東駒専」前年比108%増加、東洋が伸率トップ117%
「日東駒専」も前年比108%とこちらも大幅増となった。いずれの大学も志願者が増加したが、なかでも東洋大(前年比117%)の志願者増が目につく。
東洋大では昨年も志願者が前年から約2割増となっており、2年連続の大幅な志願者増となった。
東洋大は今春、入試方式の拡大、入試実施回数の拡大などの入試変更を実施、これが志願者増につながった。
また、日本大ではN方式の受験料を値下げした。このため、N方式の志願者は2割増となった。

⇒「首都圏理系10大学」104%増加、都市大158%大幅増
「首都圏理系10大学」の志願者も前年比104%と増加した。
ただし、これは東京都市大の志願者が前年比158%と大幅に増加したためで、これを除くとグループの志願者数は前年並みとなる。
東京都市大では、今春、一般方式で試験日を増やすなど併願できる学科数が増加しており、志願者数の増加はその影響である。

⇒「成成明國武」前年比108%増加も二分化傾向
「成成明國武」では志願者前年比は108%となった。國學院大、成蹊大では志願者が減少したが、成城大、武蔵大、明治学院大で増加した。

⇒「関関同立」前年比106%増加、伸び率トップは関西大
西に目を向けると、「関関同立」は前年比106%となった。「早慶上理」同様、私立大全体よりはやや低い増加率となった。
関西学院大では前年並みとなった一方、関西大は前年から1割以上増加と、大学により状況は異なる。

⇒「産近甲龍」前年比109%、近大5年連続日本一達成
「産近甲龍」は前年比109%となった。前述の近畿大で志願者が増加したほか、京都産業大でも前年から約2割増となった。
京都産業大はコンピュータ理工学部を改組して新設する情報理工学部の志願者が前年から倍増した。

⇒学部別では「文高理低」が鮮明、医療系も不人気
私立大全体の前年比107%を基準に各系統の動向を確認すると、文高理低が鮮明となったほか医療系の不人気も目立つ。
文系では多くの分野で志願者が前年から1割以上増加した。ただし、教育、国際では志願者数は前年並み、法では前年比104%と低めの増加率にとどまった。
国際は昨年志願者が大きく増加した分野だが、今春は主要大で国際系の新設がないことも志願者数が伸びなかった要因であろう。
理系では理で前年比105%、工で同104%、農で同92%となった。理、工では志願者が増加したが、私立大全体と比べれば増加率は低くなっている。
また、農の志願者数は前年を下回り、不人気が鮮明である。医療系では医、薬、医療技術の志願者が減少した。大学生の就職状況が好調であるなか、資格系の学部・学科は全般に人気が低くなっている。

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