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第187回 <コロナ禍が受験に与える影響 中学受験編>

中学受験勉強

皆さん!こんにちは!いよいよ共通テストも終わり大学受験も残すところ約1カ月となり最終コーナーを迎えています。昨年の今頃はコロナのコの字も無かった訳ですからたった一年前の事とは言え隔世の感がありますね。そこで特集としてコロナ禍が受験にどのような影響を与えようとしているのかを深堀していきます!

感染リスクを避け、志願者減少と遠方敬遠

首都圏の中学受験は1/10スタートの埼玉県から火蓋が切られます。不動の人気校である開智中では例年通り10日に今年度第1回の入試が実施されました。昨春は志願者が大幅に増加した結果、定員を約80名超過して生徒が入学したこともあり、今春は定員をあらかじめ40名増やして準備をしておりましたが、志願者数は一転して微減となりました。

さらに第2回の入試では前年度比で約20%も志願者が減少したと報告されています。減少した数字を分析すると東京都や神奈川県からの志願者減少が大きな要因であったことが分かっています。

こうした傾向は同じく埼玉の有力校である栄東中でも確認されています。感染予防のため今年度は試験日を10日と12日の選択制にしましたが両日とも受験者数が減少、中でも東京都と神奈川県からの受験者減少が響いていました。

同様の減少は千葉県でも確認されています。大学合格実績では飛ぶ鳥を落とす勢いの渋谷教育学園幕張中でさえも出願者数は2割減となっています。感染リスクを冒してまで難関校を受験するのを控える傾向が見て取れます。

近距離で確実に⇒中堅校が激戦

一方、志願者を大きく伸ばしているのが、中堅クラスの大学付属校や公立中高一貫校です。
前回、前々回の当ブログではコロナ禍の大学受験を分析してきましたが、中学受験でも同様に難関校回避や地元志向がはっきりと見て取れます。ここ数年いたずらに中学受験激化が続いて参りましたが、この傾向は一変しコロナ禍で手堅く受験をまとめていく保護者の姿勢が浮き彫りになっています。

中堅校に注目が集中する結果として、2/1から2/3までの最難関校受験は競争倍率低下も予想されていますので、これを勝機とみて果敢な挑戦が実を結ぶケースも増えそうです。

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