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第186回 <コロナ禍が受験に与える影響②>

コロナの影響

皆さん!こんにちは!いよいよ共通テストも終わり大学受験も残すところ約1カ月となり最終コーナーを迎えています。昨年の今頃はコロナのコの字も無かった訳ですからたった一年前の事とは言え隔世の感がありますね。そこで特集としてコロナ禍が受験にどのような影響を与えようとしているのかを深堀していきます!

大学選びもコスパ重視、地方国公立大学の復権

ここ5年ほどは首都圏に代表される大都市の有名私立大学に志願者が殺到してきましたが、この流れもコロナ禍で一変しそうです。現状の緊急事態宣言発出エリアからもわかるように地方の国公立大学は、立地的にコロナ感染リスクが低いうえ、自宅から通える可能性も出てきます。加えて大都市の私立大学に比べ授業料も格段に安く、生活コストも低く抑えられるのです。

地方国公立大学は全体的に定員が少ないため、教職員のフォローも手厚いというメリットもあります。また教育インフラも充実しているし、地元産業界とのパイプも太いので就職実績も安定しています。

ここ数年の中で最大のトピックだった「私立大学の定員管理厳格化」の反動で。少しずつ見直されてきた地方国公立大学ですが、コロナ禍で一気にスポットライトを浴びそうです。上記の様に、改めて見てみますと正にいいことづくめですから人気回復は確実と考察されます。

共通テストの結果が思うようにならなかった方も、志望校を再考する際に選択肢の一つとして地方国公立大学を捉え直してみてはみてはいかがでしょうか?

Fランク大学に回復の兆し⇒メリットの再評価を

人口減少が叫ばれて久しい日本ですが、大学の数がいくつあるかご存じでしょうか?なんとその数795です。その中で定員割れ(定員充足率100%未満)は31%にも上ります。これらの大学の多くはFランク大学と言われ、試験用紙に名前さえ書けば合格する大学もあるのだというような都市伝説が喧伝される昨今でした。

若者人口の継続的減少とコロナ禍での海外留学生減少のダブルパンチで、Fランク大学の足もとは益々脆弱なものになっているのではと推測するのが自然かと思いますが、実際は意外にも逆の方向になっているのです。

地方創生の一環として2016年から私立大学の定員管理厳格化が進んだ結果として、大都市圏有名私大の難化が一気に進みました。「大学全落ち」などという言葉が一般化したのもちょうどこの時期です。一連の競争激化を嫌気して受験生の間では2年ほど前から地元志向と安全志向が進んでいるのです。

昨年の志願状況をみても、かつては志願倍率が1倍前後だった大学が軒並み2倍以上に上昇しています。その結果、定員割れ大学の比率は4年連続で減少しています。この傾向に更なる拍車を駆けているのがコロナ禍です。地方国公立大学復権と同様、無理に大都市圏で厳しい勝負をするよりも地方都市で大学教育を受ける様々なメリットが再評価されていると言えるでしょう。

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