第166回 「大学受験2020 新トレンドを探る ①」
皆さん!こんにちは!!最後のセンター試験も終わり、いよいよ今年度の大学受験も佳境に差し掛かっております。前回までは全14回にわたり2019年の大学受験から何を学ぶべきかと言う観点から特集を組んで参りました。そこでのキーワードは「難関大学敬遠」、「滑り止めクラスの激戦」、「難関大学の合格者増」など2極化を示唆するモノが浮かび上がって参りました。これらのキーワードが実際に2020年度大学入試においてどのような動きとなっているのかを今回から探っていきたいと思います。
国立大離れが加速、公立大の人気上向き
入試改革を巡る混乱に嫌気してか、今年度の受験生における「安全志向」と「現役志向」は一層強まっており、結果として受験負担の大きい国立大学離れが進んでいるようです。実際に志願者数も微減傾向に歯止めがかかっておりません。一方で、公立大学は受験科目を絞れる選択肢も多く揃っており「安全志向」、「現役志向」に合致するものと指示が集まっています。
注目株は「都立大学」
中でも、新年度から「首都大学東京」から名称変更する「都立大学」は人気を集めているようで、志願者数が前年比で1割程度上昇するとの観測があります。2005年に都立四大学改革の議論の結果、東京都の設置する4つの大学および短期大学(東京都立大学、東京都立科学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学)を統合しましたが、15年ぶりに名跡が復活するという事で人気も急上昇しているようです。