第93回 「閑話休題 ③ 栄枯盛衰・前編」
皆さん!こんにちは!!今回は少々古い記事ですが2013年の代ゼミの記事を振り返りたいと思います。10年ひと昔と言いますが、30年ともなりますとあらゆる事態が一変していても不思議ではありません。変わらぬ価値観もあれば、時代と共に移り行く価値観もあります。そんな今昔物語を振り返ってみましょう。
NAVERまとめから、DaigakujukenFYDさんの記事を見てみましょう。
⇒関東各私大の1983年と2013年の代ゼミ偏差値比較
◇早慶
早稲田大学
政治経済学部
68⇒68(政治学科)
67⇒68(経済学科)
ほぼ変化なし。私大トップの威厳は依然安泰である。
法学部
67⇒67
変化なし。今後も法曹界に多数の卒業生を送り出していくことだろう。
商学部
63⇒66
看板学部の政経・法に迫る勢いである。商学部人気が影響している。
第一文学部⇒文学部
65⇒65
変化なし。
第一文学部・第二文学部は文学部と文化構想学部に再編された。
ここでは、文学部を第一文学部の後継として位置づけた。
教育学部
63⇒65(英語英文学科)
63⇒65(社会科・社会科学専修)
いずれも近年の教育学部人気によって上昇したものとみられる。
理工学部⇒先進理工学部
69⇒68
やや下がったがほぼ変化なし。
早大の理工学部は、先進理工学部・創造理工学部・基幹理工学部に再編された。
ここでは、早大理工学部の看板ともいうべく先進理工学部の偏差値を使用した。
早大は商学部が上昇したのを除くと、全体としてほぼ変化なし。
政経・法・文など、伝統的な学部はいずれも安定している。
今後も私大の雄として、各界に卒業生を送り出すことだろう。
慶應義塾大学
近年、入試制度などさまざまな改革を行った慶應義塾大学。それがどう偏差値に影響したのでしょうか。
経済学部
66⇒68
慶應文系の看板学部である。偏差値はこの30年間でやや上昇した。
法学部
67⇒69(法律学科)
66⇒68(政治学科)
法学部法律学科は、現在慶應文系トップの偏差値を誇る。
法学部も経済学部と同様、2上昇した。
商学部
62⇒68
大幅な上昇。入試制度の変更と商学部人気の影響によるものだろう。
文学部
64⇒66
経済・法学部と同様2上昇した。
理工学部
65⇒68
3上昇した。
こちらは、文系の学部とは違って軽量入試は行っていないので、近年の慶應人気が反映されたのだろうか。全体的に偏差値は上昇した。ここで注意して頂きたいのが、文系各学部が入試制度の改革を行ったことである。
主な改革点は2つ。
①小論文の導入による、入試科目の2科目化
②AO・推薦枠の増加によって一般入試の定員が少なくなったこと
入試科目を減らすことによって、見かけの偏差値を上げることができます。
これは、国立大学に比べて私大が全体的に偏差値が高いのと同じ現象です。
また、一般入試の定員を減らすことによって、一般入試による入学の難易度を上げることができ、偏差値を上げることができます。
慶應義塾大学は、このようなイメージ戦略に成功し、日本の大学屈指のブランド力を手に入れました。慶應は非常に先進的で、上手な経営を行っています。
◇上理
上智大学
早慶に次ぐ難易度を誇る私大です。
その偏差値はどのように変化したのでしょうか?
外国語学部英語学科
67⇒63
通称「外英」。上智大学の看板学科ともいうべきでしょうか。
しかしながら、偏差値はここ30年間で大きく下降しています。
文学部
65⇒65
変化なし。
法学部
68⇒65(国際関係法学科)
67⇒65(法律学科)
かつては私大法学部最高峰の座を占めていた上智法学部も現在は完全に早慶に次ぐ3番手に転落したようです。
経済学部
64⇒64(経済学科)
65⇒64(経営学科)
どちらもほぼ変化なしです。
理工学部
63⇒63
変化なしです。安定しています。
外国語学部と法学部でやや凋落した印象はありましたが、依然早慶に次ぐ実力を誇っています。
独自の校風で今後も多数の高校生の志望があることでしょう。
東京理科大学
理学部
63⇒62
工学部
63⇒62
理工学部
61⇒61
どの学部も大きな変化は見られなかった。安定した地位を保ち続けるだろう。