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第72回 「厳しい現実 Ⅸ 難化鎮静予想もあったが、、、」

皆さん!こんにちは!!前回に引き続き2018大学入試最前線を振り返りたいと思います。これまでは私立大学の分析が中心でしたが今回は以下の通り、ベネッセの記事を考察しながら国立大学も含めた考察を展開したいと思います。

「難関大」学科別最終難易度 東北大、阪大、一橋大が人気 私立は上智大

⇒国公立不人気の中、難関国立10大学は人気を維持

入試本番を迎え、気になるのは各大学の動向だ。そこで難関大の最新志望状況を検証してみた。学科別の難易度も見据えながら、最終的な志望校選びの参考にしていただきたい。
今春の大学入試の志願者は国公立大が減少し、私立大は前年並みに落ち着きそうだが、難関大はどのような状況が見込まれるのか。ベネッセコーポレーション初等中等教育事業本部教育情報センター長の渡邉慧信さんに聞いた。
「東大など旧七帝大に東京工業大と一橋大、神戸大を加えた難関国立10大学全体の、模試における志望者指数は国公立大全体を上回っており、国公立大不人気の中、人気を維持しています。

⇒早慶上智、MARCH、関関同立も引き続き高支持
私立大も早慶上智、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の合計の指数は私立大全体より高い状況です」
個別の大学はどうなるのか。駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一さんは、東北大に注目して、こう話す。

⇒ランキングトップの東北大は推薦やAOに注力
「国立大が定員の3割について推薦やAOでの募集を目指す中、東北大は早くからこの方式に力を入れてきました。その先進性と研究力の高さが相まって志望者が増え、難化しそうです。
東大・京大とともに指定国立大学(世界最高水準の教育研究活動が見込まれるとして文部科学省が指定)に選ばれ、日本のトップ大学というお墨付きを得たのも大きいですね」

⇒2番手志向が顕著で、阪大が人気増
旧七帝大では大阪大も志願者が増えそうだ。難関大全体の人気は維持されているが、東大や京大の志望者は増えておらず、2番手の東北大や大阪大を目指すという慎重な傾向になっている。
ちなみに、東大と京大ともに文系学部の志望者は“前年並みからやや増”だが、理系学部で減少が目立つ。

⇒北大・九大など地方国立大は志願者伸び悩み
その他の旧七帝大を見ると、北海道大が前年並み、九州大が減少と地方の大学で志望者が伸びない。今春はセンター試験全体の志願者は増えたが、北海道や九州で減少している影響のようだ。
一方、東京の国公立大は志願者が増えそうな大学が多い。河合塾教育情報部チーフの岩瀬香織さんは言う。

⇒ノーベル賞効果で東工大志願者大幅増加
「全体として理系学部の人気が低調な中、東京工業大の志望者が大きく増えています。中でも、昨年の志願者減の反動が見られる2類や人気が高い情報系を学べる5類、生命について学ぶ7類が難化しそうです。
2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典栄誉教授の存在も、志望者増に貢献していると思います」

⇒「文高理低」傾向明らか、一橋大難化傾向
文系では文高理低の学部志望状況を背景に、一橋大が難化すると見られている。
「一橋大の法と商の志望者は前年比1割増。経済も昨年の大幅増の反動はなく志願者が増えそうです。一橋大は推薦入試の導入に伴い後期を大幅に縮小します。
唯一残っている経済は前期で東大を志望している受験生が増えており、ハイレベルな入試になると見ています」(河合塾の岩瀬さん)

⇒学部再編で首都大学東京が大幅難化
東京では首都大東京も大幅な難化が見込まれている。これまで人文・社会系、法学系、経営学系、理工学系で構成されていた都市教養学部を、人文社会、法、経済経営、理の4学部に再編するなど、学部の名称と内容が結びつきやすくなった影響が大きい。

⇒国公立医学部、定員増+浪人減少でチャンス増大
国公立大の医学部に注目すると、現時点で倍率が上がりそうな大学は少ない。駿台の石原さんは、こう話す。
「東大や千葉大、東京医科歯科大などで医学部の志望者が大きく減っています。かつての医学部入試は多浪生が多くいましたが、医学部の定員が増え、間口が広がったことにより、浪人生が減っているためです。同じことは私立大の医学部にもいえ、医学部を目指す受験生はチャンスだと思います」

⇒早慶明暗くっきり、人気の早稲田・志願者減少の慶應
難関私大の状況に注目すると、早慶の志望状況で明暗が分かれた。河合塾の岩瀬さんは言う。
「早稲田大は2年連続で志願者が増え、昨春6年ぶりに11万人を超えた勢いが続いています。一方、慶應義塾大は志望者が減っています。国立大と併願する受験生も、早稲田は増えて慶應は減っています。ただ、早稲田も理工系や最難関の政治経済で志望者が減っていますので、早慶ともにチャレンジする価値があると思います」

20年度からの入試改革を「先取り」する大学も

⇒4技能普及でTEAP利用が大幅増、上智人気支える
私大最難関クラスで志願者が大きく増えそうなのは上智大。駿台の石原さんは言う。
「上智大は、英語の民間試験のTEAP利用型の志願者が大幅に増えそうです。21年春からセンター試験に代えて実施される大学入学共通テストで民間試験が活用されるため、4技能を意識する受験生が増えた影響でしょう。立教大も民間試験を活用するグローバル方式の志望者が増え、全体でも大幅な志願者増が見込まれます」

⇒多面的評価導入を反映、関西学院大学が先陣
英語の民間試験の活用以外にも、入試改革を意識した動きが見られる。20年度から始まる入試改革では、調査書などを活用した多面的な評価が導入される。そうした動きを先取りしたのは関西学院大だ。ベネッセの渡邉さんは言う。
「関西学院大は教育学部の初等教育コースで調査書を点数化する『主体性評価方式』を導入します。配点は10点と大きくありませんが、生徒会や部活動など高校時代の頑張りが評価されます。現状は一般入試での調査書の扱いは参考程度の大学が大半ですが、20年度の入試改革に向け、徐々に増えていく可能性があります」

⇒立命館の新設学部が狙い目
関西学院大を含む関関同立の志願状況を占うと、同志社大と関西大は前年の志願者を上回り、立命館大と関西学院大は昨春並みになりそうだ。立命館大が今春新設する食マネジメント学部は、徐々に認知度は高まっているが、同大の他の学部ほど志望者は多くなく、現時点では狙い目となっている。

 

⇒定員管理厳格化も定員増で明治大学は競争安定
ところで、ここ数年、大規模私大で段階的に進む定員管理の厳格化の影響はどうなるのか。今春は入学者が定員の1.1倍を超えると補助金カットとなるため、昨春に続き合格者を減らす大規模私大が多そうだが、一方で定員を増やす大学もあり、それほど難化しない可能性がある。ベネッセの渡邉さんは、明治大を例にこう話す。
「明治大は入学定員が15%増えますが、現時点で志望者数は2%増にとどまっています。この状況が続くなら、定員管理の厳格化で合格者が減ることを勘案しても、倍率が極端に上がることはなさそうです」

⇒難化鎮静予想もあったが、、、、
早慶上智やMARCHなどでは、昨春入試の時点ですでに1.1倍を下回っている大学もあり、今春は昨年ほど合格者を減らさない大学もありそうだ。ましてや、明治大や同志社大などのように定員が増える大学は、大幅に倍率が上がらない可能性がある。
難関私大は定員管理の厳格化による難化が沈静化しつつあり、難関国立大で大幅に志願者が増える大学は少なそうだ。センター試験も残り3回となり、大きな変化は考えにくい。20年度の入試改革を前に、今春は落ち着いた入試になりそうだ。

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