第103回 「早慶上理 徹底研究④」
皆さん!こんにちは!!前回の早稲田大学全学部紹介に続き今回は慶應義塾大学全学部紹介です。学部数は早稲田の13に対し慶應は10ですが、意外な事にキャンパス数は早稲田を2つ上回る6つとなっています。これは1キャンパス1学部の体制になっている矢上や芝の影響ですが贅沢な環境と言えるでしょう。さすが慶應ですね!記事は前回同様にSTUDY PLUSからです。
⇒慶應義塾大学の学部紹介
早稲田大学の次は慶應義塾大学の紹介です。慶應義塾大学の学生数は18,228人で、早稲田大学より少ないことが分かります。しかしキャンパスは6つもあるのです!
環境情報学部と総合政策学部は通称SFCと呼ばれる「湘南藤沢キャンパス」に1年次から通います。一方それ以外の文学部、経済学部、法学部、商学部、医学部、理工学部、薬学部の1,2年生(文学部のみ1年生)はみんな「日吉キャンパス」に通います。そして3年生(文学部のみ2年生から)になると、文学部、経済学部、法学部、商学部の学生は「三田キャンパス」に通い始めます。理工学部が3年生になると、日吉キャンパスから近い「矢上キャンパス」に通い、看護医療学部と医学部は「信濃町キャンパス」に、薬学部は「芝共立キャンパス」に通います。なので「日吉キャンパス」は様々な学部の学生ですごく活気づいています。ここからはキャンパスごと(高学年課程におけるキャンパス)の学部とその魅力をご紹介しますね。
【三田キャンパス】
☆三田キャンパス(文学部・経済学部・法学部・商学部・通信教育部)
108-8345 東京都港区三田2丁目15の45
TEL (03)5427-1566 (入学センター直通)
JR田町駅下車、徒歩8分。または都営地下鉄三田線・浅草線三田駅下車、徒歩7分。都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅下車、徒歩8分
≪慶應義塾大学法学部≫
トップバッターは法学部です。慶應義塾大学法学部の学生数は5,287人で、そのうち男子が3,146人、女子が2,141います。 法学部の学生は1、2年を日吉キャンパスで過ごし、3年から三田キャンパスデビューをします。法学部の中には以下の2つの学科があります。
・法律学科
・政治学科
法学部と言っても、法律ばかり学ぶわけではありません。慶應法学部、特に私も通う政治学科は幅広いことを学ぶことができます。法学部は一般入試の他に指定校推薦とFITAO(フィット)と呼ばれる自己推薦という入試方式があります。なので私立大学トップレベルだからと言って、真面目な学生だけでなく、個性的な学生が沢山いるのです!特に政治学科は「華の法政(法学部政治学科)」と呼ばれるほど美男美女が揃っているのです。。。!また法学部の最大の特徴として通称「フェニックス制度」というものがあります。これはもし仮に留年しても、次年度の春学期に不足している単位を取り返せば、もとの学年に「復活」できるのです。その復活を不死鳥のフェニックスにかけて、「フェニックス制度」と呼ばれています。筆者の周りにも不死鳥さんがちらほらといます。。3年生からは「ゼミ」といういわば少人数の授業のようなもので、専門的に勉強を進めていきます。そのゼミは様々なジャンルに分かれており、選択肢は無限大です!
≪慶應義塾大学経済学部≫
次に経済学部です。慶應義塾大学経済学部の学生数は5,110人で、そのうち男子が3,912人、女子が1,198人です。経済学部の学生も法学部同様に、1、2年を日吉キャンパスで過ごし、3年で三田キャンパスデビューします。経済学部には特に学科などはなく、3年生からゼミといういわゆる少人数クラスのようなものに分かれて専門的に勉強を進めていきます。また経済学部の特徴は「入試方式が2パターンある」ということです。2パターンとはAの方式とB方式で、外国語と小論文は共通なのですが、もう一つの科目が変わって来るのです。
A方式:外国語、小論文、数学
B方式 :外国語、小論文、世界史or日本史
数学受験が可能ということは、私立文系選択の学生だけでなく、国立文系の学生や、理系の学生でさえA方式で受験できるということです!実際、トップレベルの国公立大学と慶應経済を併願する人は多いようです。
≪慶應義塾大学商学部≫
次に商学部について、慶應義塾大学商学部の学生数は4,371人で、そのうち男子が3,086人、女子が1,285人です。商学部も法学部、経済学部同様に1、2年は日吉、3年からは三田に通い始めます。商学部にも学科はなく、3年生からゼミという少人数授業で専門的に勉強を進めていきます。そのゼミの種類は「経営」や「会計」、「金融」をはじめ多岐に渡ります!また経済学部と同じく商学部にも2パターンの入試方式があります。ここでもA方式とB方式があり、地歴と外国語は共通です。
A方式:地歴、外国語、数学
B方式:地歴、外国語、論文テスト
B方式の論文テストはただの小論文ではありません。資料などが与えられて、論理的理解力を問う問題が中心です。数学をやっていない私立文系の生徒は必然的にB方式で受験しますが、倍率が3倍程度のA方式に対し、B方式の倍率は約8倍となります!それくらい人気があるんですね。また慶應商学部には「gpp」と呼ばれる語学強化プログラムや英語のスピーチコンテストなどもあり、すごく英語に力を入れていることが分かりますね!
≪慶應義塾大学文学部≫
三田キャンパス最後は文学部です。慶應義塾大学文学部の学生数は3,573人で、そのうち男子は1,291人、女子は2,282です。ご覧の通り、文学部は慶應義塾大学の学部の中で唯一女子が男子の人数を上回っている学科なのです!また文学部は他の法学部、経済学部、商学部とは違って、1年次だけを日吉キャンパスで過ごし、2年次から三田キャンパスに通います。そのせいか、大人びた雰囲気の文女(文学部女子)が多い気がします。そして文学部には学科ではなく「専攻」があり、早くも2年次から17もの専攻の中から選び、専門的に学ぶことができます。 文学部のもう一つの特徴は第二外国語が多いことです。第二外国語とは第一外国語(基本的にみんな英語)に加えて勉強する外国語です。文学部の第二外国語は以下の通りです。
・ドイツ語
・フランス語
・イタリア語
・中国語
・スペイン語
・朝鮮語
また文学部の最大の特徴として「教員免許が取れる」ことが挙げられます。国語や外国語の教員免許が取れるのは慶應の中でも文学部だけです!文学部で取れる教員免許は以下の通りです。
〈中学校一種〉
国語・社会・外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語)
〈高校一種〉
国語・地理歴史・公民・外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語)・情報
教員免許を取るか取らないかも専攻によるので、文学部の中でも企業に就職する人がマジョリティなのです!
【矢上キャンパス】
☆矢上キャンパス(理工学部)
223-8522 神奈川県横浜市港北区日吉3丁目14の1
東急東横線・目黒線、横浜市営地下鉄日吉駅下車、徒歩15分
≪慶應義塾大学理工学部≫
矢上キャンパスに設置されている学部は理工学部のみです。慶應義塾大学理工学部の学生数は3999人で、そのうち男子が3,230人、女子が769人です。1、2年次に日吉キャンパスに通い、3年次から矢上キャンパスに通います。理工学部には5つの学門と、11の学科があります。学科は以下の通りです。
・機械工学科
・電子工学科
・物理学科
・物理情報工学科
・管理工学科
・生命情報学科
・数理科学科
・物理学科
・化学科
・応用化学科
・システムデザイン工学科
・生命工学科
・情報工学科
1年次では高校の延長として基本的な数学、物理、化学などを学び、2年次からは学科の勉強を進めていきます。慶應理工学部の特徴は理系なのに、英語をしっかりと勉強できることです。英語の授業内で読む文章は理工系の内容が多く、4年生以降で海外の論文を読むための基礎になるんです◎4年生からは各学科ごとに研究室に入り学門を極めて行くのですが、その研究室の授業でも英語の論文を読んで、人前で発表したり、学会で海外に行くこともあるのです。このように理系だからこそ使う英語を学ぶことができるのですね!また三田キャンパスで行われる三田祭とは別に、矢上キャンパスでも矢上祭が行われます!是非足を運んで雰囲気をチェックしてみてくださいね。
【湘南藤沢キャンパス】
☆湘南藤沢キャンパス(総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部)
252-0882(看護医療0883) 神奈川県藤沢市遠藤5322(看護医療4411)
小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄湘南台駅下車、バス約15分。またはJR辻堂駅からバス
≪慶應義塾大学環境情報学部・総合政策学部≫
通称SFCと呼ばれる湘南藤沢キャンパスには環境情報学部と総合政策学部の2学部があります。学生数は環境情報学部が2,025人、総合政策学部が1997人です。両学部にあまり違いはないのですが、強いて違いを作るなら、「環境情報学部は理系寄り」で、「総合政策学部は文系寄り」と考えることができます。しかしSFCには文理という概念がないので、どちらにも文系の生徒や理系の生徒が混ざって勉強しているのです。またSFCは4年間同じ生徒が通うのでSFC生はみんな友達になるみたいです!また両学部の生徒は、2つの学部の授業を自由に取ることができます。そのようにカリキュラムがすごく自由なのがSFCの最大の特徴です。両学部における必修科目は以下の通りです。
①環境情報学or総合政策学の創造
②創造実践科目から1つ
③先端発見科目から1つ
そうなんです。SFCの必修科目はたった3つなのです!つまり他の科目は自由に履修することができ、これがSFCが自由だと言われる所以なのですね。まだ自分のやりたい学問などが決まっていない方にはすごくおすすめできる学部です。授業も珍しいものが多いので是非チェックしてみてくださいね。もう一つ、SFCの特徴は入試です。SFCの選抜方法は2つあり、それはAOという自己推薦入試と、一般入試です。また一般入試も特殊であり「英語+小論文」「数学+小論文」「英語+数学+小論文」の3パターンあるのです!小論文もきちんと対策をして挑む必要があります。
看護学部については以下の信濃町キャンパスにてご紹介しますね。
【信濃町キャンパス】
☆信濃町キャンパス(医学部・看護医療学部〈3年次〉)
160-8582 東京都新宿区信濃町35
JR信濃町駅下車、徒歩1分。都営地下鉄大江戸線国立競技場駅下車、徒歩5分
≪慶應義塾大学医学部≫
ここで理系トップの医学部です。慶應義塾大学医学部の学生数は680人で、そのうち男子が518人、女子が162です。医学部の学生は1年次に日吉キャンパスに通い、2年次からは信濃町キャンパスに通い始めます。医学部は6年制なので、約5年間信濃町キャンパスに通うということですね。ちなみに5、6年は実習が中心になるようです。
慶應義塾大学医学部は東大医学部に肩を並べるほどのレベルで、この2校の医学部は別格と言われています。また慶應には関連病院が多いため、充実した環境で働くことができます。それは「三田会」にあるように慶應出身者は母校愛が強いゆえなのだと思います。
≪慶應義塾大学看護医療学部≫
次は看護医療学部です。慶應義塾大学看護医療学部の学生数は442人で、そのうち男子が22人、女子が420人です。看護医療学部の学生は1、2年次は主として湘南藤沢キャンパスに通い、3年次は信濃町キャンパスに通います。そして4年生ではその2キャンパスを行き来するのです。看護医療学部のカリキュラムは4領域16分野あり、以下がその4領域です。
・人間、社会化学領域
・健康科学領域
・看護科学領域
・統合領域
慶應義塾大学看護医療学部の最大の特徴は自由さです。看護の領域だけをひたすら勉強するイメージのある看護学部ですが、慶應の看護医療学部は、一般教養科目も必修ですし、海外研修制度もあります。また他の大学の看護学部に比べて時間的にも余裕があるみたいで、積極的にサークルに入ったり、部活に入っている人も多いようです。
【芝共立キャンパス】
☆芝共立キャンパス
(薬学部)
105-8512 東京都港区芝公園1丁目5の30
都営地下鉄御成門駅下車、徒歩2分。または浅草線・大江戸線大門駅下車、徒歩6分
≪慶應義塾大学薬学部≫
最後に芝共立キャンパスの薬学部です。ちなみに芝共立キャンパスは三田キャンパスから徒歩30分で行くことができます。慶應義塾大学薬学部の学生数は1,199人で、そのうち男子が582人、女子が617人です。薬学部の学生は1年次に日吉キャンパスに通い、2年次からは芝共立キャンパスに通います。薬学部には以下の2つの学科が設置されています。
・薬科学科(4年制)
・薬学科(6年制)
この2つの違いは以下の記事をご覧ください。
芝共立キャンパスには薬学部たった一つだけ・・・サークル活動も日吉にいる1年で終わりなのかな・・・なんて思ってしまいますよね。安心してください。実は薬学部には薬学部の公認団体やサークルがあるのです。なので薬学部の多くの生徒はこの薬学部の団体に所属します。薬学部は忙しいから団体になんて入るヒマはないんじゃないか?と思いますが、これだけ公認団体があることが、大丈夫だということを証明してくれてますね◎