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第70回 「厳しい現実 Ⅶ 2019私立大学入試は歴史的難易度へ」

皆さん!こんにちは!!前回に引き続きローカルニュースから私立大学入試の近未来を紐解いてみたいと思います。今回取り上げる記事は、関西の雄である関西大学と今や日本最大の志願者を誇る近畿大学にまつわるものです。
当記事は前回以上に踏み込んでいます。「全落ち」による浪人増加を前提とし、来年度の私立大学受験が更なる難化を遂げるものと予測している点は大いに同感できます。かなりの覚悟を決めなければなりません。ギリギリで滑り込もうとか、あわよくば補欠を期待するとか、と言うような姿勢では全く通用しない時代になってしまったのです。この点をまず理解した上で、武田塾での自学自習を始める事が最善の一手となります。
中でも
武田塾四谷校・広尾校では 武田塾の勉強法とプロ講師の指導を掛け合わせて毎年多くの難関大学突破を果たしております。この濁流に飲み込まれる前に四谷校・広尾校にご相談ください。

「私立大学 定員の厳格化による影響は?」
近年、関西大学や近畿大学などの大規模総合私立大学では、志願者数の増加と入学者定員の厳格化により、倍率が大きく上昇しています。

私立大学の入学者定員の厳格化
⇒2016年度1.17倍、2017年度1.14倍、2018年度1.10倍
文科省は地方創生の観点から、都市部の大規模私立大学への学生の集中を抑制するために、入学者定員の厳格化を図りました。
それまでは定員の1.2倍まで私立大学に余裕が与えられていましたが、定員8,000人以上の大規模私立大学に対して2016年で1.17倍、17年で1.14倍、この春の入試では1.10倍まで定員が厳格化されました。
4,000人以上8,000人未満の中規模私立大学についても、数値は異なりますが定員の厳格化が図られています。
もしその基準の定員を超えてしまうと補助金がカットされますので、各私立大学の入試では定員の数が厳格に絞り込まれました。

定員の厳格化により私立大学の倍率が上昇
⇒当然の結果として競争倍率急上昇
以下は、関西圏の大規模私立大学の代表格の関西大学、近畿大学の昨年(2017年)、今年(2018年)の入試結果の比較です。

◆関西大学(全学部学科における、学部個別日程・全学部日程の受験者・合格者の合計)
年度 受験者数 合格者数 倍率
2017 57,634人 12,200人 4.7倍
2018 64,029人 10,539人 6.0倍

◆近畿大学(全学部学科における、一般前期A日程・一般前期B日程の受験者・合格者の合計)
年度 受験者数 合格者数 倍率
2017 93,612人 14,380人 6.5倍
2018 97,128人 13,182人 7.3倍

⇒受験機会の増加による競争激化
両私立大学とも昨年と比べて、定員に変化のない中で受験者数が増加したため、合格者は減少し、倍率が1.0倍以上上昇し、狭き門となりました。
受験者数の増加は、18歳人口が増えているわけではないので、高得点重視方式など私立大学の入試方式の多様化による受験機会の増加により、1人が受験する機会が増えた結果です。
合格者の減少は、定員の厳格化によるものです。
昨年合格していた受験生の中で1割程度の人が今年は不合格になりました。

⇒上位大学からの玉突き事故で中堅に波及
関関同立などの難関私立大学から順々に玉突き状態で不合格者が増加しますので、産近甲龍大などの中堅私立大学では、定員の厳格化の前なら、余裕で合格していた人が不合格になっています。

⇒合格基準偏差値5ポイント上昇のケースも
定員厳格化の前から比べると合格基準偏差値が5.0ポイント以上上昇し、昨年と比べて2.5ポイント以上難化した私立大学・学部も見られます。

⇒全落ちの結果、浪人増加
その結果、どこにも合格できず、やむなく浪人を強いられた人が数多くあらわれました。
来年は、定員の1.10倍という定員の厳格化は持続されますので、人気私立大学のレベルが易化することは考えられません。
今年浪人を強いられた人が来年も受験するので、私立大学の受験者数はむしろ増加すると考えられます。したがって、来年の私立大学入試は厳しかった今年の入試より、さらに厳しくなることが予想されます

⇒2019私立大学入試は歴史的激化へ

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