第17回 「速読英熟語」=熟語力+構文把握力+ リスニング力
皆さん、こんにちは!! 本日は「英語・標準ルート」序盤で活躍する参考書の3冊目として「速読英熟語」を解説します!!「英語・標準ルート」は前述のように「システム英単語」と「ネクステージ」で幕を開けますが、それらに直ぐに続くのが、この「速読英熟語」です。詳細は≪参考書解説≫に譲りますが「速読英熟語」の凄さは以下の3つの要素に集約されることをよく理解してください。
⑴熟語の暗記――大学受験はこの一冊でOK!
⑵構文振り――付属の長文の中でイキイキと熟語を理解するだけでなく、近未来の構文把握力向上のために、この長文をSVOCの観点からしっかりと分解していく!
⑶音読――別売りのCDを活用し、リスニングも強化する!
改めて「速読英熟語」の守備範囲の広さに驚いた生徒さんも多い事でしょう。熟語暗記のみならず構文把握力やリスニング力まで同時に引き上げてくれるように設計されている参考書は他に類を見ません。もはや熟語を超えて、英語力全般の向上を狙った実践書の決定版と言っても言い過ぎではないと思います。
速読英熟語|英語
参考書解説
大学受験英語においての語彙力とは英単語の他に英熟語の知識も必要である。本参考書はその熟語の知識の学習をするための参考書であり、『システム英単語』と併行しながら学習を進めてもらいたい。
本参考書の使い方は、三通りある。熟語の暗記、構文振り、シャドーイング(または音読)である。熟語の覚え方は『システム英単語』と基本的には変わらないが、テーマごとに長文が付属しているので、長文に使われている熟語を覚えていくという感じで覚えていく。基本的な一日の量は1日3~5テーマくらいが妥当であろう。構文振りは、この参考書に付属している長文で、英文を読解するための基礎になる構文解釈の力もつけてもらいたい。付属の長文を読み、一文ずつ構文を取り、SVOCを振っていくとよいだろう。そうすることで、英文の構造を素早く見抜く力が付き、受験英語の醍醐味である長文読解で高得点を取ることにつながる。是非、本参考書で熟語の知識と構文解釈の正確な学力を身につけてもらいたい。シャドーイングに関しては、本書の別売りのCDを購入し進めていく。本文を見ながら、CDの音声に若干遅れて音読を行い、1日1文ついていけるように練習をしていく。最初はついていけるのが目標で、次はその速さで訳せるようにしていく。長文の速読とリスニング強化の両側面があり、基礎段階の大きな土台になるので、確実にこなしておきたい。
解釈はさらに複雑な文章でも行わなければならないので、『入門英文解釈の技術70』や『ポレポレ英文読解プロセス50』に取り組むことが望ましい。熟語は、この一冊で事足りるので受験本番まで本参考書で反復学習をしてほしい。
教科
英語
出版社名
Z会出版
使い方
・熟語
速読英熟語の熟語、構文のページのみ使用。覚えるのは熟語だけで構文は覚えなくてよい。単語以上に紛らわしいものが多いため、うろ覚えで終わらせず、区別がつくように覚える。
・SVOC振り
英文解釈の参考書を仕上げたうえで、この参考書で実際に構文を振る練習をしていく。直訳で訳せる文章であったとしても丁寧に構文を振り、難しい文章に備えて練習をしておくこと。
・シャドーイング
別売りのCDも使用する。テキストを見ながらCDの音に若干遅れて音読を行う。シャドーイングはリスニングのために耳を慣らすことと長文の読む速さをCDを基準にすることが目的。まずはCDについていけるように、次にその速さで訳せるように。
テスト方法
・熟語
解いてきた範囲からランダムで出題。
・SVOC振り
解いてきた範囲からランダムで出題。和訳だけでなく、構文がふれていなければいけない。
・シャドーイング
実施しない。
解く部分 | 熟語 | SVOC振り | シャドーイング |
---|---|---|---|
問題数 | 60テーマ | 50文 | 50文 |
1日の量 | 5テーマ | 3文 | 1文 |
1週間の量 | 20テーマ | 18文 | 6文 |
目標突破日数 | 12日 | 17日 | 50日 |
ペース配分
上記の通り、文法的な意味合いの強い、「熟語暗記」と「SVOC振り」に関しては、全60テーマを約2週間半で終了させようというものです。一方、日本人受験生が最も苦手な「リスニング力」につきましては50日間かけて、1文づつゆっくりと理解を含めて行くべきだと考えている事に賛同いたします。スタート目標は「英語・標準ルート」を始めてから4週間が過ぎた辺りからの開始です。繰り返しながら「1冊を完璧に!」精神のもと、この努力は20週目まで続けます。(もちろんこの20週と言うのは確認テストで不合格を頻繁に取らないという事をベースにして論評しています。)既にこの第20週辺りの段階では、皆さんは長文読解問題の演習を開始し、実際の問題に接することが多くなって、自分が暗記した熟語と合い見える頻度が高まり、自信を深め始めている時期だと考えています。自分の現状がどうあれ、そして自分の第一志望がどれほど難関であろうと、「システム英単語」「ネクステージ」「速読英熟語」の3冊は、常にあなたの強力な援軍であり続けている事を覚えておいてくださいね!!
次回は、「総合英語 Forest」を解説いたします!