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中学受験を目指すご家庭へ

一般的な理解と致しまして、受験には以下の4つのパターンがございます。
「小学校受験」・「中学校受験」・「高校受験」・「大学受験」の4つです。

「小学校受験」は正に親の受験です。お子さん側の意思が全く無い訳ではありませんが、現実的には全ての采配並びに段取りを親が実行していく事になります。
一方、「高校受験」と「大学受験」はお子さんが主役です。親御さんがどれだけハラハラしたところでお子さんに意識が無ければ学力は付きませんし、また放っておいても単独でどんどん道を切り開いていくお子さんもいらっしゃいます。

そして残るのが「中学受験」です。この「中学受験」だけが親子の共同作業として結実できる受験なのです。バランスの取れた親子の共同作業で見事栄冠を勝ち得た経験はご家庭の一生の宝物となるに違いありません。

だからこそ、下図に示されております様に、直近4年間は受験率、受験生数共に大幅な伸長となっているのです。

「首都圏中学入試受験生数と受験率」の推移グラフ(首都圏中学模試センター 2018年入)

加えまして、下図が示すように難関大の付属中学・係属中学の志願者数は正にうなぎ登りです。「高校受験」と「大学受験」を一気にパス出来る訳ですから、その人気ぶりも納得がいきます。

こうした活況の中でSAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー等の中学受験専門塾が存在します。更に、こうした大手塾の周りには個別指導を看板に掲げるスクールが衛星のように点在します。
その多くは「大手塾の補習」に重きを置いたビジネスモデルを構築しているのです。
私があえて「ビジネスモデル」という言葉を使うのは、これが中学受験業界の歪みを端的に表す現実だからです。

たとえば早稲田アカデミーの志望校別授業に「何がなんでも(NN)」と名づけられたコースがあります。麻布・開成・駒場東邦といった御三家と呼ばれる中学などに合わせた特別授業が行われます。
ここでは1組から順に偏差値によるクラス分けがされるのですが、問題はNNに籍を置いていさえすれば合格するという幻想です。これははっきり言って間違いです。
NNにいても合格するのは上位クラスのみ。
手元の資料では、たとえば最上位クラスの1組については、その合格率が91%ですが、2組になると61%、3組だと56%、ずっと下がって7組だと合格率はなんと7%です。平均すると全体の合格率は30%ほどとなります。

NNにいても7割は不合格となるのです。

こうした状況はなにもNNに限ったことではありません。一般的に大手塾は、成績によって上から順にクラスを分けていきます。そうした方法で競争意識を煽ることに一定の効果があるのは認めますが、行きすぎると害悪です。
クラス分けの害悪は日常的に生徒たちの「合格したい」という気持ちを蝕み、逆に「不合格」へと追いやっているのです。昨日までAクラスだった生徒がBクラスに落ちる。
当然その逆もあるわけですが、受験生はいつもこのクラス分けの結果に戦々恐々としています。上のクラスにいなければ志望校合格はおぼつかないからです。
そしていつしか、目標が「志望校に合格すること」から「上のクラスに行くこと」にすり替わってしまうのです。大手進学塾は下位クラスに在籍する受験生の合格については責任を持ってくれません。
「合格したいのであれば上のクラスにきなさい」という「切り捨て」の論理で指導を行います。ここに前述のような個別指導の補習塾の甘言が忍び込んでくるのです。「上のクラスに上がるためにうちが後押ししますよ」ということです。

そうした現実がベースにあるので、教える方の講師の意識も決して高いとは言えません。遠くにある「合格」よりも近くの「上のクラスに上がること」に目が行ってしまうからです。
補習型スクールの授業内容も合格させるためのものにはなっていないというのが正直なところです。大手進学塾の切り捨て原理からこぼれてきた受験生をとり合って、形だけの授業を行い、受験生本人が納得のいく学校に合格させることができなくても「残念でしたね」で終わってしまうのが補習型スクールの現実なのです。
大手進学塾では、成績上位から10クラスに分けられているとして、合格圏は上から2クラスまで。それ以下は合格は厳しいという実状。

でも親御さんはあきらめきれずに下位クラスから上を目指して補習型スクールへも通わせる。勉強する時間は増えているのに、こなすテキストは増えているのに、かける教育費は増えているのに……成績は下がっていく。
笑えない現実がすぐそこに存在しているのです。

武田塾五反田校・四谷校・広尾校・荻窪校・阿佐ヶ谷校・旭川校では、集団授業と補習個別指導の使い分けは一切いたしません。武田塾秘伝の勉強法と毎週実施される確認テストの組み合わせで、健全な学力を育成して参ります。
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