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第181回 「2021年度入試は浪人が有利 PartⅡ」

浪人は得か損か

皆さん!こんにちは!コロナ騒動は止まる気配はありませんが、早いもので3月も下旬となりました。厳しかった大学受験の合否もほぼ出揃い、滑り止めで妥協するか、それとも浪人して捲土重来を期すかで深く悩んでいる生徒さんも多くいらっしゃると思います。そんな皆さんのために、果たして浪人という決断は得なのか?はたまた損なのか?という禁断のテーマについて論じてみたいと思います。

そもそも浪人とは高校3年生時点での大学受験において、志望大学から要求される点数に届かなかったために翌年に再チャレンジする事を意味します。浪人する事を決定するという事は、言い換えれば「学習期間を1年延長することで、前年に果たせなかった志望校合格を達成する可能性がどれほど高まるのか?」を慎重に精査することに他なりません。

大学からの視点

前回特集した青山学院大学同様に難関大学敬遠の流れに抗えず3年ぶりの減少となりました。一般方式・センター利用合せて約3000名の大幅減少で前年比96%となりました。

結論

推薦枠はほぼ上限値に近づいている⇒一般枠への圧迫圧力減少⇒浪人にも正当なチャンス

2020年度入試における現役生からの視点

2020年度の現役生にとって、今年度の入試は「大学入試改革」というキーワードに翻弄されたものになりました。2019年度以降、「受験生の多受験化」と「推薦合格枠の拡充」が同時に進行し難化傾向の高止まりが定着したのです。結果として、志願者倍率は1997年以来22年ぶりに9倍を超えると共に、推薦入学者割合は1989年以来最高を記録した訳ですから、その難しさたるや凄まじいの一言だった訳です。

またもう一つの大きなポイントとして、2020年度の現役生は高校入学時点から「もし浪人したら、スピーキングとライティングが出来ないといけない。」と言われ続けてきた世代にあたることが指摘されます。上述の難化傾向高止まりに加えての事になりますので、「2021年度入試に巻き込まれると自分が圧倒的に不利になってしまう」との強迫観念が働き、強烈な現役志向を持つように至るのも自然な流れと言えるでしょう。

結論

強烈な現役志向⇒浪人(強い競争相手)減少⇒2021年度は浪人有利

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