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第175回 「来年度入試の実態と展望 ④」

キャンパス

皆さん!こんにちは!!大学入試2020の最大トピックは「最後のセンター試験」であった事に異論は無いと思います。大学入試の中心に30年間君臨したセンター試験も、その歴史的な役割を終える時がやって来た訳です。この大きな転換点にきちんと向き合うために「来年度入試の実態と展望」を様々な角度から分析していきたいと思います。

早稲田大学 影響は軽微

多少の変更が予測されるものの、早稲田大学の来年度受験における影響はそれほど大きいものではないと考えて良いでしょう。但し、英語4技能試験の導入に関しては各学部の動向をこまめに注視する必要がありそうです。今のところ、商学部・文化構想学部・文学部・国際教養学部では導入決定となっておりますが、入試方法によっては使用できる英語試験が限られてくるようなので、志望学部の最新動向を常に確認する事をお奨めします。

なお、web出願の際に主体性・多様性・協働性に関する経験が記入必須となりますが、合否に関係は無いようです。

慶應義塾大学 影響はゼロ!

慶應義塾は、大学入学共通テストも英語外部試験も一切導入しないことを明言しておりますので、慶應志願者にとってこの度の受験制度改革の影響は全く無いと断言してよいと思います。従来通りの準備を進めてください。

また、早稲田同様web出願の必須項目が追加される見通しですが、やはり合否には影響がありません。

上智大学 最も影響大

私大の雄・早慶上智のうち最も影響が大きいと目されるのが上智大学です。2019年11月に文部科学省が英語民間試験導入見送りを決定しました。これを受けて上智大学は引き続き対応を協議しており最終結論には至っていないものの以下の2つの点は大筋で合意されているようです。
ー大学側が独自作成した入試テストだけでを利用する方式は無くなる。
ー英語外部試験を活用した入試が必須となる。

具体的に見ていきましょう。入試は以下の3方式に分かれます。

ーTEAPスコア利用型(全学部統一入試)
この方式では他の2方式より英語民間試験のスコアをより長い期間から選択できるようになっています。2021年度を例にすると、2019年度と2020年度のスコアを活用できるため受験生は高校2年生までに基準スコアを出してしまえば、3年生の時には英語を受験科目としては勉強をする必要が無くなります。

ー学部学科試験・共通テスト併用型
大学入学共通テスト・英語外部検定試験・学部学科試験の総合点で合否を競う方式です。しっかりと蓄積した学力を慎重に発揮したい受験生に向いていると言えるでしょう。3つのテスト受けていくため、どれか一つを失敗しても、残りの試験でカバーすることが出来る訳です。一発勝負にありがちなリスクを分散して不安要素を低減する事が出来ます。

―大学入学共通テスト利用型
3つの方式の中で唯一、大学独自の試験を受ける必要が無い点が大きな特徴です。従来のセンター試験利用型と同様に、一般入試が集中する2月の負担を減らすことが出来るのが特徴です。

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